おはようございます!
先日の日経新聞に、尊敬する楠木先生がコラムを書かれていました。ご覧になられた方も多いかと思います!
「”日本企業”という企業はない」
おもしろかったーw
さて、ということで、僕の本業は戦略立案と実行サポートです。
戦略、と聞くと構えるかも知れませんが、簡単にいうと「顧客の視点で見たときに、他の会社(商品)とどう違うから選ばれるようにするのか」を決めて行くことです。
「強みと弱み」、昨今では就活に使われるケースをよく見ますが、根本的に誤りだと思うケースが多々あります。
なぜかと言うと、強みと弱みは主観的な指標でなく、客観的な指標だからです。つまり、誰か(競争相手)と比較してどうかと言うのが強みと弱み(SWOT分析)です。
競争環境を設定しないと分析ができないにも関わらず、さらっと「あなたの強みを聞かせてください」と書いてあるケースを散見します。ぜひそういった記載を見つけた際には、ぜひ「競争環境を教えてください」と書いてください。相手が「戦略」を知らない場合は落ちます笑
話は戻りまして、戦略の学派にはいくつかありまして、M.ポーターさんのポジショニング学派とH.ミンツバーグさんのラーニング学派などがあります。前者のポジショニング学派は、マーケットシェアとマーケットの成長を軸にしたBCGマトリックス、会社の環境を分析した五つの脅威などを主論とする学派です。後者のラーニング派は、会社内部の状況変化をもとに、競争戦略を組み立てていくんだと(ざっくりしてますが)という学派です。
諸学派ありますが、戦略の根本は「競争」です。ある1人のアイドルをどう口説き落とすか、とでも言いましょうか。
そのための自分磨きであったり、ライバルとの差別化をどうするのかを決めて実行するのが戦略です。
さて、昨日、とある創業したてのお客様からお話をお伺いする機会がありました。
そのお客様は開発者で、自分の生み出した製品を世に出したい。ただ、大手企業のようなアンバサダーを使った戦略ではなく、想いを一人一人に伝えて、顧客と一緒に成長していきたい、そう熱く語ってくれました。
事業は、創業者の熱意、想いの強さが、創業スタート時の顧客獲得における勝敗を分けると言っても過言ではないと思います。
素晴らしい、ブラボー。
一方で、中長期的に成長する(顧客を増やす)ためには、戦略が必要です。
戦略を立てない場合、選択が場当たり的になり、結果、熱い想いと裏腹に顧客を獲得できないケースが多々あります。
多分にもれず、そのお客様も、二人のアイドル(二種類のターゲット)を想定し、こういった使い方もできるし、こう使ってもらえたら、こう役に立つのでは、という流れになりました。
戦略のお話をし、顧客を絞るお話をすると、純粋な眼差しで頷いてくれました。顧客を具体的にしてきます、とおっしゃっていただきました。
日頃、コンビニエンスストアなどで目にする商品には大抵の場合(大手企業の場合)、戦略の理論が働いています。
ターゲットは誰で、どう言う違いで選ばれてるのだろうと言う目線で見ると、コンビニエンスストアに行く楽しみが増えます!
長々となりましたが、今日はこれまで、良い1日を!
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